Q:哺乳瓶は歯並びに影響しますか?
A:まず知っていただきたいのが、“哺乳”についてです。哺乳の目的は赤ちゃんに栄養をあげる事と、もう1つ大切なのが口腔機能獲得の基礎づくりです。しっかりと哺乳する事でお口周りの機能の基礎がつくられていきますが、不十分な形で哺乳をすると口腔機能発達不全症になる確率が格段に上がります。
赤ちゃんは単に母乳を吸っているわけではなく、①唇と舌で乳首を取り込む②舌を蠕動(ぜんどう)運動させて「絞り出す」といった動作をしながら咀嚼(そしゃく)など将来的なお口周りのトレーニングをしています。
生後4ヶ月の赤ちゃんの「乳房哺乳」と「哺乳瓶哺乳」した時の咀嚼筋の動きを調べた研究によると、「乳房哺乳」ではしっかりと咀嚼筋が働くのに対して、「哺乳瓶哺乳」では筋活動が少なく、吸引している事がわかりました。吸引型の「哺乳瓶哺乳」は、舌が下顎前歯の舌側に付き上顎の発育が悪くなってしまいます。上顎が大きく成長すれば歯並びも綺麗に並びますが、上顎の発育が悪いと下顎の成長にも悪影響を及ぼします。顎と歯並びの関係性はとても重要で、不正咬合は顎の成長不足が主な原因でもあります。
母乳が出ない等の場合は、咀嚼筋が使われるように工夫された哺乳瓶や哺乳瓶に装着する「咬合型乳首」のような製品がありますので、そういったもので対策するのもお勧めです。
矯正歯科